不動産鑑定

固定資産税は安くならないの?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

景気が良くない中、自分の生活に還元されている実感に乏しい税金を安くしたい(払いたくない)というのは、多くの人が思っていることのようです。

そういう相談はひっきりなしです。

「固定資産税が高いんだけど、安くする方法はない?」

 

相談の内容によって、

答えその1「それは無理です。」

答えその2「相当ハードルが高いです。」

となります。

一流大学を出た頭の良い役人が考えた税制ですから、そうそう簡単には安くなりません。

 

まずその1の場合

どうして高いと思うのか?と質問してみます。

すると、評価が高い、というのもありますが、何と比べて高いのかを突き詰めて聞いてみると、何となく高いと思う。という答えが返ってきます。漠然とそう思っているだけで根拠がないのです。まあ、感覚的にそうなので、専門家に相談に来ているわけですけどね。

さらによくよく話を聞いてみると、「所得が減ってしまったので、こんなに税金が払えない。」「相続したけれど、こんなに払っていると思わなかった。」というような本音が出てきます。

要は、評価が高いというより、税金の額が大きいということだったりします。

 

仮に、高いと言って、役所の窓口に行っても口頭ではらちがあかず、不服申し立てをしても、審査されて却下、というのがオチでしょう。

次の手は裁判を起こすしか有りません。

しかし固定資産税の評価額は、地価公示価格や地価調査価格、鑑定評価額を時価としたものの70%の水準と決まっていますから、時価より高いという判決が出ることはあり得ません。近くにこんな安い取引事例がある!と言って資料を出しても、それは認められません。なぜなら、極端な話、100,000円/㎡の評価がされている土地の隣で100円/㎡の取引があったからと言って、それが正しい水準とは認められないですよね。

さらに様々な軽減措置もあるわけで、それらをひっくり返すことは「無理」です。

次に裁判では、役所の課税手続きに問題がなかったかの検証をするわけですが、何しろマニュアルに沿って動く役人がやっていることですから、手続き自体にミスがあるのはレアケースです。(0ではありませんが)

 

ですから、感覚的に「高い」と言っても、それが通ることはほとんどありません。だから、その1の答えは「無理です。」

 

その2については次回にします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

広告