不動産鑑定

シロアリ発生は運が悪いだけ?

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鑑定評価やコンサルティングの中で、中古住宅の調査をすることは少なくありません。

我々の作業の場合、時間的にも、費用的にも、ほとんどが目視による調査となります。(簡単な測定器具は使いますが)

ですから、壁や基礎のヒビ割れや、床の傾斜、壁のゆがみといったものは確認出来るのですが、問題は見えない部分です。

その中でも深刻なのがシロアリの被害。木造住宅にとっては致命的な損傷となります。

 

シロアリの被害が厄介なのは、シロアリが木材の内部から侵食するため、外観調査ではわかりにくいという事です。そしてシロアリを発見した時には手遅れとなっているケースが多い。補修するにも多大な費用がかかり、評価も、とても下がります。

 

実は残念ながら(?)、自分はシロアリの被害にあった物件には遭遇していません。

ですから、シロアリの姿や、被害の様子については、資料で見たことがある程度です。

 

それでは、どうやったらシロアリが出ている物件を察知できるのか、建築士や工務店に取材してみました。

まずはシロアリが出やすい建物とは、

1.築年数が20年以上経過している

2.適度な湿度が保たれている

という傾向があります。この辺は一般常識の範囲ですね。

 

不動産鑑定士の眼からすると、では地域的に出やすいところとか、こういう建物は特に危ない、とかいうのが気になるところです。

 

結論から言うと、地域はあまり関係ないという事のようです。例えば、隣の家がシロアリにやられたから、次は我が家だ、とはならないのだそうです。同じ分譲地内でも、やられる家とやられない家があります。そして、川や水脈に近い建物のほうがやられるのかといえば、これも違うようです。むしろ、施工の関係で、シロアリが侵入しやすい穴が空いているなどの場合に入っていくことがあるようです。ただしこれはほんの隙間で、施工ミスとは言えないレベルの話なので、それで判断するのは難しいようです。

 

そして築20年を過ぎていなければ大丈夫、という事もないようです。

現在の住宅用の木材は、防蟻(ぼうぎ)処理、つまり薬剤によってシロアリ予防の処置がなされます。この防蟻処理には基準がありません。また処理方法も定められていません。従って、木材が出荷される段階で処理されている場合もありますし、建築現場で処理をしている場合もあります。この処理がちゃんとなされているかによっても変わってきます。

残念ながら、建物を建て終わった後で、この処理がきちんとやってあるかどうかを確認する術はありません。特に中古住宅はわかりません。

 

結局、シロアリが出やすい建物を事前に察知する方法はありません。また、目視では発見するのはほぼ困難ということになります。

やっぱりシロアリが出たら、運が悪いと思うしかないみたいです。

もし、その辺に詳しい方が居たら、逆に教えていただきたいなぁ。

 

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