不動産鑑定

土地は作れない

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先日の相談です。
土地を知り合いに貸していたら、その場所での商売がうまくいったらしく、その土地を「売ってくれ」と言われたそうです。
何十年も貸している土地だったのですが、周りから「時効が成立して取られてしまうぞ」という話を聞いたらしく、本当に取られてしまうのか?ということで相談にいらっしゃいました。
地代はずーっと支払っているということですので、賃貸借関係が成立していますから、時効取得を主張することは出来ませんし、先方もそんなつもりはないでしょう。
相談の中で、将来的に相続のことを考えたら、自分で使う予定がないなら売ってしまうのも一つの方法です、と申し上げました。
ところが地主さんは、「自分の家と地続きの場所であり、売る気はない。テレビや車などの工業製品ならまた買う事も出来るけど、土地というのはその場所にしかないので、再生産はできないんだ。」という話をされました。
久しぶりにそんな話を聞いて、ちょっとハッとしました。
土地というものは、一物一価。地球上のその場所にしか無く、ある人にとっては代替が効かないものなんですね。昔から、隣の土地は倍出しても買え、という言葉がありますが、まさにその通りなのでしょう。
住宅分譲地であれば、選ぶということもあるのでしょうが、昔から住んでいる人にとって、隣の土地はかけがえのないものなのですね。
基本に戻ることが出来た気がします。素人さんの話と言えども、色々聞いてみるものですね。

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