不動産鑑定

相続は2代で財産を無くす?

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よく、「相続は3代で財産を無くす」というようなことが言われます。
これは、相続税の重さを言い表したもので、財産を持っている人でも、3度相続が起こればその財産は無くなってしまうという意味です。
相続対策をしていなかった場合、相続税の支払いのためには不動産を売却することが一般的です。
しかし、事前に納税資金に宛てるための不動産の整理をしていなかったりすると、思うように売却出来ないことがあります。
物納、つまり不動産の現物で納付すれば良いだろうと思う方もいるかもしれませんが、物納が可能な物件は限られています。原則は更地でかつ流動性の高い(売却しやすい)宅地が優先です。結局は税務当局もそれを売却しなければならないので、売りやすい物件だけ受け付けます。
従って、土地持ちであっても、貸している土地ばかりでは物納は不可能です。
また、そういった土地は、自分で売ると言っても、借地人に買ってもらうしか無く、なかなか売れない上に、地主が売らなければならないという事情がある場合は、買い手側が強い立場となり、評価額通りには売れません。
そうであっても、地価が上昇している時代には、まだ第三者が買い取るなどの可能性もありました。
しかし、バブル崩壊後20年近くに渡って、地価は下落しています。
売却に時間がかかればかかるほど、相続時の評価額と、実際に売れる価格とは差が出てきます。更に延滞税も加算され、売っても売っても相続税が払い終わらないという事態が発生してしまいます。
いや、現実に起きています。
そうなると、最終的には自宅も売却することとなり、次の代どころか、自分の代で財産がなくなってしまうという事になりかねません。
これまでは、基礎控除が約2億円程度と大きかったので、相続税を払う人は全体の3~4%程度でした。
しかし、今後税制が変わる可能性があり、基礎控除が5千万円程度まで下がると思われます。
そうすると、相続税を支払わなければならない人の割合は、飛躍的に増加することでしょう。
早めに対策を採ることをお勧めします。
相続が発生する前にやるのが節税、発生後にやろうとするのが脱税!
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