不動産鑑定

とうとう強制解錠か!?

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裁判所の競売の仕事です。裁判所の競売の場合は、執行官と一緒に調査するのが通例です。というのは、同時にやった方が、相談・確認しながら作業が進められるというメリットと、我々評価人より、執行官の方が強い権限をもっているというのがあります。
今回はテナントビルを調査しています。テナントビルというのは、ご存じのとおり、一つのビルにテナントが複数入居しています。複数あるということは、色々なテナント(業種だけでなく)が入居しているということで、裁判所の競売で中を見せてください、と言った時に「どうぞ、どうぞ」と言うテナントと、「何で見せなきゃいけないんだ!」というテナントに分かれます。
しかし、執行官は現地の状況を、評価人は現地を見たうえで評価することを裁判所から命令されています。ですから、中を見なければならないです。
執行官が強い権限を持っているといいましたが、これは裁判所、つまり国の命令で、法に基づき、強制的に調査をする権限です。
執行官が与えられている権限として、特筆すべきなのは
1.所有者の意思に反して鍵を開けて中を調査することができる。
2.所有者・占有者(住んでいる人または使っている人)が抵抗した場合には、警察官の援助を得ることができる
ということです。(我々評価人にはこの権限は無く、執行官にお願いして解錠、警察の援助をもらうことになっています。)
もともとは反社会的勢力(いっぱんにはヤクザと言います)対策だったようですが、民事執行法が変わってから、反社会的勢力の不法占拠が無くなったため、あまりその権限をつかうことがありません。
それよりも、基本的に不動産の所有者、占有者に対しては紳士的な態度でお願いする、というのが原則です。最初首を振られても「ぜひご協力ください」と、へりくだった態度でお願いするわけです。
しかし最終的には、その権限によって、中を見せなければなりません。
今回のテナントは「社長がOKしないと見せられない」と言っています。その通りでしょう。
しかし、社長にいくらコンタクトを取っても、返事がもらえなかったようです。今日がタイムリミットでした。
ということで、連休明けに強制的に鍵を開けて、中を見ることになるかもしれません。
従業員がいくら抵抗しても駄目です。警察を呼んでも、結局は国の命令で調査するのですから、逆に「ご協力お願いします」と言われるのがオチです。
訴える!と言っても、誰にどう訴えるのでしょうか?これは裁判所の命令です。
このままでは修羅場になるかもしれません。
自分にとっては、そういう強制解錠は初めてです。
どうなっちゃうんでしょう。
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コメント

  1. MUTSUMI より:

    SECRET: 0
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    GW明けの続きが早く読みたいです!
    ぜひこちらに載せてくださいね。

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