不動産鑑定

遺産分割協議のお手伝い(不動産の評価で損してる)

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このところ、遺産分割協議についてのお手伝いすることが増えてきました。

やっていて、実に不動産の評価がおろそかにされていることがわかりました。

当事者が不動産の評価の基礎として提出してくるのは、固定資産税の評価証明書です。しかし、以前にも書いたとおり、固定資産税評価額は、時価の70%の水準です。つまり不動産については、実勢価格よりも3割も低い評価額で分けようとしているわけです。

さてそうなると、得をする人と損をする人が出てくることになります。

たとえば「長男が全部の財産を相続し、ほかの兄弟には代償金として法定相続分を支払う」となった場合に、固定資産税評価額を相続財産のベースとすれば、相続財産は時価よりも安く評価されるわけですから、長男が支払う額は少なくて済み、もらう方は時価よりも少ない代償金で満足することになります。

せめて財産評価基準に則った評価ぐらいしてほしいですが、当事者はおろか、弁護士や調停委員もこのことを知らない人がほとんどです。

具体的な数字でいうと、時価が1,000万円の場合、固定資産税評価額が700万円、国税庁の財産評価基準では800万円です。ただし、その時価を証明する公的な指標はありませんから、鑑定評価に頼ることとなります。鑑定評価をすることによって300万円も相続財産の額が増えるのであれば、報酬を差し引いてもやはり効果があるといえます。

 

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